静かに、深く、考える。
答えを教えることは、簡単です。
けれど、答えを与えられた人は、次の問いの前で立ち止まります。
学び舎 白では、生徒に答えを渡しません。
代わりに、問いを投げます。なぜそう考えたのか。本当にそれで十分か。別の見方はないか。
対話のなかで、生徒自身の思考が動き出す瞬間があります。
その瞬間を、私たちは教育と呼んでいます。
完全個別。完全予約制。各曜日の定員は3名。
小さな教室で、一人の思考に深く向き合う。
それが、白の教育です。
対象は中学生と高校生。入塾前に、塾長との面談を行います。
面談では保護者の方のご要望を伺うとともに、生徒本人と30分ほど対話をします。
お互いにとって意味のある時間になるかどうかを、静かに確かめるための時間です。
最初の授業で、白石先生に「正解を言わなくていい」と言われました。それまでの塾では、速く正確に答えることが求められていたので、戸惑いました。でも半年が経った頃、自分が変わっていることに気づきました。授業中だけでなく、日常の中で「なぜだろう」と考える癖がついていたのです。この塾に来て、勉強がはじめて面白くなりました。
数学が苦手で、公式を覚えてもすぐに忘れていました。白では公式を覚える前に「その公式がなぜ成り立つのか」を一緒に考えます。遠回りに感じましたが、理解した公式は忘れません。模試の偏差値が12上がったのは嬉しかったけれど、それより「数学って美しい」と思えるようになったことのほうが大きな変化でした。
部活を引退して、周りが受験モードになっても、自分だけ何のために勉強するのか分かりませんでした。白石先生との対話の中で、自分が何に興味を持ち、大学で何を学びたいのかが少しずつ見えてきました。志望校が決まったのは、先生に「答え」をもらったからではなく、自分の中から出てきた言葉がきっかけでした。
大学では哲学を専攻しました。ソクラテスの対話篇を読みながら、「問うこと」の力に魅了されました。答えを持たない問いが、人の思考をここまで深く動かすのか。その発見が、教育の道に進む原点になりました。
大手予備校で十年、教壇に立ちました。生徒の成績は上がりました。けれど、合格の報告をくれた生徒たちが、大学で「何を学べばいいか分からない」と話すのを聞くたびに、違和感が積もりました。私が教えていたのは、テストの解き方であって、考え方ではなかったのです。
2014年、表参道に小さな教室を開きました。各曜日の定員を3名に絞り、対話を中心に据えた指導を始めました。テキストも時間割も、生徒ごとに異なります。効率は悪いかもしれません。けれど、ここを巣立った生徒たちが「考えることをやめなくなった」と言ってくれるとき、この場所の意味を確認します。
静かに、深く、考える場所を、これからも守り続けます。
入塾をご検討の方は、まず面談にお越しください。
面談は塾長が直接行います。お子さまの学習状況や、保護者の方のお考えをお聞かせください。
面談後、お互いにとって意味のある時間になると判断した場合に、ご案内を差し上げます。